2017年3月19日日曜日

Pagan Metal Horde vol.1 @ 梅田amHALL(3/18) 【感想】

やっと来たよEquilibrium!!

3月の一番楽しみだったイベントPagan Metal Horde vol.1。中国のせいで発生した2015年の来日キャンセルから2年。今回はSuidAkrAとSkiltronが帯同し豪華3組初来日!

しかし、PMH二日前に風を引くという一番やっちゃいけないことをやらかしてしまう...17日はがっつり寝込んでなんとか熱は下げたけど、まだ若干喉が痛いのがつらい。相変わらず自己管理がまだまだ甘いなーと反省。熱ぶり返すのもまずいのであまりモッシュとかはしないようにしよう。
開場は16時だったので、16時にJR大阪駅に到着。しかし機材トラブルで開場は16時半に延長になった模様。amHALLというとこは初めてでしたが、会場に着いたら黒い人だかりがあったのですぐ分かった。16時45分には入場し、前方真ん中で待機。キャパ480人とだけあってかなり広々としてる。果たしてどれだけ埋まるのか楽しみ。「開場は遅れたけど開演時間に変更なし」とは言ってたけど結局15分遅れで開演。


17:15~17:40
ARES
たぶん初めて観る日本のメロデスバンド。しっかりメロデスしつつもメタルコア的ブレイクダウンが混ざってて面白かった。良いなと思う曲もちらほらあったし、MCでEPならフリーダウンロードできるとのことなので聴いてみようと思う。ARESjp.com



17:50~18:35
暴君 -Bloody Tyrant-
台湾のMelodic Black/Folk Metalバンド。今年出た新譜「孤鷹行」しか予習してない。女性琵琶奏者は帯同してないようで代わりに男のギターがもう一人。メンバー皆戦闘服のような衣装と長髪で、統一感のある派手なヘドバンにノリノリのフォークソング、ベースの面白いMCと見応え抜群の素晴らしいパフォーマンスでした。Skiltron&暴君の公演が大阪でもあったら行きたかったです。
ワタシタチハ?・・・暴君!!



18:45~19:30
Skiltron

  1. Highland Blood
  2. By Sword And Shield
  3. The Bonfire Alliance
  4. On The Trail Of David Ross
  5. Bagpipes Of War
  6. The Taste Of Victory
  7. Skiltron

アルゼンチンのPower/Celtic Folk Metalバンド。軽く一通り予習したくらいだったけどかなり面白かった。Skiltron目当ての人もいたようで、このSkiltronから場の盛り上がりが一段階くらい上昇したのを感じました。皆キルトスカートを履いており民族感は抜群。中でも一番目立ったのはやはりバグパイプ奏者のPereg。ライブ後半ではピカチュウのヴァイキングキャップを被ったり他のメンバーに被せたり、客席にダイブしたりと一番はっちゃけてました。残念なのはヴォーカルの声量がないせいか声が聞こえずらかったところ。なので終始イントロとして楽しむ感じでした。



19:45~20:45
SuidAkrA

  1. Dark Revelations
  2. Pendragon's Fall
  3. March Of Conquest
  4. The Hunter's Horde
  5. Pair Dadeni
  6. Dead Man's Reel
  7. Stone Of The Seven Suns
  8. Lion Of Darcania
  9. Balor
  10. Wartunes
ドイツのMelodic Death/Folk Metalバンド。Equilibriumよりも先輩なSuidAkrAがエクリよりも前というのはやはり知名度の問題かな。まあ自分もSuidAkrAは去年出た「Realms Of Odoric」で知ったばかりなのでSkiltron同様軽く予習した程度ですが。一通り曲を聴いた自分の勝手なイメージではかっちりした堅実で落ち着いたライブをするバンドだとばかり思ってたけど、良い意味で裏切られました。まずモッシュやWoDを煽ってきたり、Arkadius(Vo/Gt)がダイブしてきたりと結構はっちゃけるタイプのバンドでした。というかWoDは予想外ですわ。ライブ中盤で登場したヴァイオリン奏者も面白かった。かなり日本語を練習したのか、発音もイントネーションも完璧でMCがめちゃくちゃ面白かったです。一番驚いたのは、Dead Man's Reelの演奏中にArkadiusが観客のモッシュに混ざってきたこと。普通に自分の真横を通ってステージに戻るArkadiusはなんかかわいくて愛着湧きましたw
ラストの曲演奏後はメンバーのダイブ大会。ダイブするのはいいけど、あれステージへの戻し方が難しい。ライブハウスとかだとセキュリティの人ってほとんどいないし。やっぱり重かったのか、一番背の高いMarius(Gt)は支えきれず落とされてました。
ここまで観てSuidAkrAのライブが圧倒的に良かった。バランス良くどの楽器の音も鮮明に聴き取れました。




21:00~22:15
Equilibrium

  1. Sehnsucht
  2. Erwachen
  3. Katharsis
  4. Waldschrein
  5. Heimat
  6. Karawane
  7. Blut Im Auge
  8. Prey
  9. Born To Be Epic
  10. Heimwärts
  11. Unbesiegt
Encore
    12. Rise Again
    13. Freiflug
    14. Eternal Destination


ドイツのEpic Folk/Viking Metalバンド。Equilibriumのライブは、去年のSummer Breeze以来2回目。その時は母国ドイツだったせいかものすごい人気でジャンプもできないくらい大量の人でごった返しててまともに観れなかったので今回は間近でじっくり観ようと意気込んでました。去年の新譜「Armageddon」は賛否両論の出来だったけどやっぱりEquilibrium目当てが多いようで、暗転と共に盛り上がりがまた一段階ほど上昇。メンバー全員がしっかりアー写と同じ格好で登場!これは感動しました。あのEquilibriumが来たんだ!って実感が湧きます。近くで見たRobse(Vo)はすごい身長でかいし体格もヤバかった。歌い方も漢らしくて、あと異様にWoDを煽ってくる。お腹のお肉がベルトに乗ってるのはリアルでしたw そして唯一のオリジナルメンバーで細い目と濃いヒゲが特徴のRené Berthiaume。一番生で拝みたかった人。
ライブで特に盛り上がったのはSagasからの3曲。中でもBlut Im Augeは大合唱ですごかった。巨大サークルモッシュもできあがり今日一の圧力&盛り上がり。新譜からだとHeimatとRise Againが盛り上がったかな。ジャップしまくって足の指が痺れました。
途中ちょっとドラムの機材トラブルが見られたけどすぐ直って無事再開。その間はすぐにDomが観客を煽ったりして繋いでるのを見てやっぱりライブ慣れしてるなーと感じました。残念な点を挙げるならやっぱりセットリスト。新譜からばっかりだし、Rekreaturから1曲も演奏してないし。Der Ewige Sieg、In Heiligen Hallen、Wirtshaus Gaudi、Die Affeninsel。ここら辺の曲が聴きたかったなー。
最後はメンバーとガッツリ握手。パワフルで一体感の生まれたとても良いライブでした。新譜が出たらEvokenさんにはまた呼んでほしいです。あとDomのいるNothgardも観たいです。


ライブ終演後、SuidAkrAのメンバーがホールに来てファンサービスしまくりでSuidAkrAのイメージががらりと変わった。ライブパフォーマンスやサービス精神を加味すると自分はベストライブにSuidAkrAを推したいです。曲はやっぱ地味だけどね。
ドリンクチケットは缶ビールと交換。今日ならいけるかな?と思ったけど一口飲んで捨てました。やっぱり飲めないものは飲めなかった・・・

2017年3月18日土曜日

Wolfheart / Tyhjyys (2017) 【感想】


  1. Shores Of The Lake Simpele
  2. Boneyard
  3. World On Fire
  4. The Flood
  5. The Rift
  6. Call Of The Winter
  7. Dead White
  8. Tyhjyys

フィンランドのMelodic Death MetalバンドWOLFHEARTの3rdアルバム「Tyhjyys」の感想。元Before The DawnのTuomas Saukkonenを中心に、Eternal Tears Of Sorrow, Mors SubitaのMika Lammassaari(Gt)らの在籍するバンド。キーボードのピロピロサウンドやEToSのようなシンフォニック要素のほとんどない、硬派なメロデスバンド。2015年の初来日時のライブでかなり漢らしい堂々としたパフォーマンスだったのをよく覚えてる。前作「Shadow World」で知ってなかなか良かったので今作も期待。Tyhjyysは空虚って意味みたい。(★マークはおすすめ曲)

#1. Shores Of The Lake Simpele
アコギから始まる物悲しげで3分ほどの長めのイントロ。

#2. Boneyard ★
叙情系疾走ナンバーで今作で一番好きな曲。ノリノリの疾走リフに、中盤のアコギのイントロからの哀愁あるリフ、そして終盤に向けてさらに序盤よりも盛り上がりをみせる疾走リフ。PVは6分ほどに短縮されてるけど、7分半ほどの曲。


#3. World On Fire ★
Aメロのピアノがとても神秘的で、サビの儚げなメロディとギターサウンドがInsomniumを思わせる。


#4. The Flood ★
どこか哀しさ漂うメロディのゆったりとした曲。その哀しい雰囲気にマッチしたギターソロは聴きいってしまう。


#5. The Rift ★
高速ツーバスに乗った漢クサい疾走と、シンフォニックで壮大な雰囲気を持ち合わすファスト/ミドルテンポなかっこいいお気に入りの曲。

#6. Call Of The Winter
ミドルテンポのツーバスに乗った荘厳な1曲。中盤のアコギやピアノとの相性抜群。

#7. Dead White
インソムニウムチックなリフで全体的にかなりメロディックなミドルテンポナンバー。

#8. Tyhjyys
デプレッシブで哀愁誘うようなメロディがラストにぴったりな曲。

曲の終盤で入るギターソロがどの曲もかっこいいし、1曲1曲のレベルが高いです。ただ欲を言うなら#2みたいな疾走ナンバーが後半にも欲しかったところ。来年のフィンフェスあたりでまた来日ありそうな予感。というか来日して!

【オススメ度:★★★★☆

2017年3月11日土曜日

ARCTURUS Japan Tour with 1349 @ アメリカ村FANJ twice(3/10) 【感想】


久々のライブ、Arcturus&1349!!
1349はラウパ12で来てたみたいだけどラウパ12は行ってないので、どちらも観るのは初めて。Arcturusは来日発表があるまで聴いたことがなかったけど、Borknagarや元Dimmu BorgirのICS Vortexがヴォーカルを務めてるということでライブに行くことに。


17時過ぎに会場に到着。本来ならもう開場してるはずだけど、リハが遅れてるということで開演18時からに変更の30分の遅延。外で待機寒い。
FANJ twiceは一回だけ来たことあったけど何のライブだったか思い出せない・・・。ブラダリだったかな。天井とステージが高くて広々としていて見やすい良いライブハウスです。開演の18時、客入りはガラガラで50人くらいか。



18:00~18:30
Rise Of Avernus
EToSのライブで見て以来2回目のRise Of Avernus。オーストラリアの男女ツインヴォーカルのプログレゴシック/ドゥームバンド。重々しくて暗い曲をメンバー全員顔面に薄い黒塗りに全身黒コーデで演奏する中、唯一の橙色髪の女性Vo/Keyの存在がやはり目立つ。EToSのライブの時はそうでもなかったのに、今回ライブの終わり方が急だったのは何故だろう。演奏終えたらメンバーがそそくさと片付け始めてそのままカーテン閉まって終了。「え?終わり??」って感じで観客困惑でした。何か言ってくれないとわからないよ。もうちょっと演奏する予定だったけどリハがおしたせいで急遽終わったとかなのかな。
今回のライブで「この曲ちょっといいかも」と思えたのが数曲あったので早く2ndアルバムを出してほしいです。



19:00~19:55
1349
ドラムのFrostが急遽来ないというハプニングがあった1349。マネジメントも酷すぎるわ。日本に到着してからの事後報告って。普通来れないことが分かったらその時に言うでしょ。そして代役で来たJob For A CowboyのドラマーJon。Job For A Cowboy好きだし、テクニカルで手数の多いドラマーだし代役として申し分なし。個人的にはJonの方が好みだったり・・・するけどそれはそれ。これにはEvokenさん悪くないしキレていいのに、何故かお詫びする上に1349の自由参加のサイン会を実施するという神対応。さすがです。

  1. Sculptor Of Flesh
  2. Slaves
  3. I Am Abomination
  4. Nathicana
  5. Postmortem
  6. Riders Of The Apocalypse
  7. Chained
  8. Exorcism
  9. Chasing Dragons
  10. Serpentine Sibilance
  11. Atomic Chapel
  12. Golem
  13. Cauldron

初1349!!真ん中前方で鑑賞。当然だけどRise Of Avernusとは比べ物にならないくらい盛り上がりました。熱量も歓声もなにもかも違う。ライブが始まる時には観客の数も倍くらいには増えてたかも。
まず目に止まったのはRavn(Vo)。タンクトップにバレットベルト、腕にはトゲとは違う岩みたいにゴツゴツした嵌めもの、そして二の腕のきれいな筋肉。初めて生で見たけど身長もでかくてすごい存在感でした。ステージ全体をくねくね動いたり、両手メイロックサインで十字架を作ったりとパフォーマンスも面白いし歌唱力も安定してる。Seidemann(Ba)はローブをすっぽり被って魔術師のような風貌。でも一番ノリノリで、ステップを踏む魔術師ってなんか面白い。ステージ真ん中に踊り出てきてベースを弾いたりと主張もすごい。Archaon(Gt)はステージ右でヘドバンしまくりながら演奏しており、ギターソロの再現も完璧ですごかった。Jon(Ds)は代役でもしっかり顔面白塗りしてたしドラミングも激しくて良かったけど、Hellhammerのドラムセットがでかいせいで左端に追いやられててあまり見えなかったのが残念かな。Job For A Cowboyでのプレイングも観たい。
とても良かった1349。こうなるとFrostのいる本家1349も見たくなってくるというもの。新譜出したらまた来てほしいな。



20:30~21:50
Arcturus
1349のライブが終わって暑かったので自分はドリンク交換へ。サイン会の列は長蛇の列でステージの客はほとんどいなくなってた。「もしかしたら、このガラガラの状態のままArcturusのライブ始まっちゃうんじゃ・・・」なんて思ったけど、無事始まる前にサイン会終了。

  1. Evacuation Code Deciphered
  2. The Chaos Path
  3. Crashland
  4. Painting My Horror
  5. Alone
  6. Hibernation Sickness Complete
  7. Nocturnal Vision Revisited
  8. Shipwrecked Frontier Pioneer
  9. The Arcturian Sign
  10. Game Over
  11. To Thou Who Dwellest In The Night
  12. Raudt Og Svart
  13. Angst

初Arcturus&ICS Vortex!! 同じく真ん中前方で鑑賞。アー写と同じような格好で登場しないかなーと思ってたけどやはりそれはないか。でも皆面白い格好してる。一番気になったKnut Magne Valle(Gt)は何故だか赤いマントみたいなものを装着してて一人だけ世界観がよく分からないw。ICS Vortex(Vo)は一見普段着っぽいけどゴーグルの付いたキャップのようなものを被ってる。Skoll(Ba)はポンチョのような服に変なフードで登場。すぐ脱いじゃったけど。一番アー写に近い格好をしてたのがSverd(Key)。キーボードの演奏放り出してステージ前に囃し立てにくるお茶目な場面が一回だけあったけど、せっかく面白い格好してるのだからもっと前に出てほしかった。Hellhammer(Ds)は普通の格好。というかドラムセットがすごい豪華。ドラムに詳しくないからどう豪華か分からないけど、1349のドラムセットより一回りもでかいです。
ICS Vortexは特に派手なパフォーマンスがあるわけでもなく、自分の歌パートがない時は俯いてリズムを取りながら過ごしてることが多かった。でも歌唱力がとてつもなく良かった。グロウルも操りつつ、あの風貌からは想像できない優美で心に残る鮮烈なハイトーンクリーンボイス。もしかして口パクなんじゃねーかって疑いたくなるほどで、CD音源で聴くより遥かに良かった。腕をくねくねしたり、マイクと距離を取って歌ったりと個性的なところも。皆いろんなバンドやってただけあって演奏の安定感は抜群でした。
アンコールにも答えてくれて1時間20分ほどのライブ。ICS Vortex以外は観客と握手したりのファンサービス。Knut(Gt)は最後までステージに残って手を差し出す人全員と丁寧に握手していたのが好印象。


1349もArcturusも同じくらいの盛り上がりで素晴らしかった!Arcturusはどうやら思いのほか盛り上がったからかセットリストにない曲をやってくれたようで嬉しい。今回のMVPを決めるならばやはりICS Vortex!! あの歌唱力はヤバい。感動しました。次見る時はBorknagarで観たいな。

2017年3月5日日曜日

おすすめメタルアルバム 10選 【2017年2月編】

今年の2月あたりに発売されたメタルアルバムで良かったものを10枚簡単にご紹介。2月は意外と豊作だった。今月のロシア枠は特になし。




1. Benighted / Necrobreed
(France, Brutal Death Metal/Grindcore)
8thアルバム。邪悪なメロディとテクニカルな曲構成&展開、グロウルの多種多様な使い分けとゴリゴリドコドコな疾走ナンバーの数々。エクストリームメタラーの求めていたものここにありって感じの素晴らしい出来。間違いなく今月のベストアルバムはこれでしょう。



2. Beyond Our Ruins / A Dreadful Oath
(Netherlands, Melodic Death/Doom Metal)
期待の新人バンドの1stアルバム。ドゥームらしい陰鬱でゆったりねっとりした展開をしつつも、メロデスらしい叙情的で激しい一面もあり聴きやすいく引き込まれます。



3. Bloodbound / War Of Dragons
(Sweden, Heavy/Power Metal)
7thアルバム。ジャケットからして分かるように漢クサかっこいいです。全体的にキーボード主体メロディなのでシンフォニックで壮大な仕上がり。



4. Darkest Hour / Godless Prophets & The Migrant Flora
(USA, Melodic Death Metal/Metalcore)
9thアルバム。今作ではメロデス要素はリフやギターソロで垣間見えるものの薄く、メタルコア全面押し出しの音のブ厚い疾走ナンバーの数々。メロデスやってるDarkest Hourのが好きだけど、良作なのでおすすめ。



5. Ex Deo / The Immortal Wars
(Canada, Symphonic Death Metal)
3rdアルバム。Kataklysmのメンバーがやってるもう一つのバンド。早い話Kataklysmのシンフォニックバージョン。Kataklysm節炸裂で力強く壮大なメロディでとてもシンフォニックな仕上がり。



6. Overkill / The Grinding Wheel
(USA, Thrash Metal)
ベテランスラッシュバンドの18thアルバム。グルーヴ要素があるとは言え、相変わらずスラッシュメタルにしては長い曲が揃ってます。いつものザクザクしたギターリフとサウンドはメタリカ並みの安心感。



7. Persefone / Aathma
(Andorra, Progressive/Melodic Death Metal)
アンドラ公国産バンドの5thアルバム。Dream Theaterにメロデスを足したようなプログレ&テクニカルで聴きごたえ抜群のアルバム。前作よりエクストリーム要素が減っておりクリーンパート多め。今月の中ではかなりおすすめ



8. Trollfest / Helluva
(Norway, Folk Metal)
おバカフォークメタルバンドの7thアルバム。相変わらずの変態っぷりで、アコーディオンやサックスを駆使して奏でる面白いメロディとヴォーカルのクセになる声が最高。



9. Within The RuinsHalfway Human
(USA, Technical/Progressive Metalcore)
ダブステップを駆使したテクニカルプログレメタルコアバンドの5thアルバム。クリーンパートを入れて緩急つけたり、難解なギターリフでかなりテクニカル。



10. XandriaTheater Of Dimensions
(Germany, Symphonic Metal)
男女ツインヴォーカルシンフォニックバンドの7thアルバム。コーラスできる曲やバラード曲、荘厳でダークシンフォニックな曲とバラエティ豊かでとても良いアルバム。

2017年3月1日水曜日

Benighted / Necrobreed (2017) 【感想】



  1. Hush Little Baby
  2. Reptilian
  3. Psychosilencer
  4. Forgive Me Father
  5. Leatherface
  6. Der Doppelgaenger
  7. Necrobreed
  8. Monsters Make Monsters
  9. Cum With Disgust
  10. Versipellis
  11. Reeks Of Darkened Zoopsia
  12. Mass Grave

フランスのBrutal Death Metal/Grindcoreバンド''Benighted''の8thアルバム「Necrobreed」の感想。このバンドのアルバムは初めて聴きます。2000年にデビューしてる中堅バンドで、初期のころはBlack Metalバンドだったみたいです。あとメンバーが安定してないようでオリジナルメンバーがヴォーカルのみというのが悲しい。特にベースの入れ替わりがすごい・・・。自分がよく参考にしてるレビューサイトのMETAL WANIでは高評価なので期待。(★マークはおすすめ曲)

#1. Hush Little Baby
ホラーチックな子守唄のイントロ。

#2. Reptilian ★
Voの咆哮からのちょっぴりホラーチックでブルタールなリフがキマってるブルデスナンバー。Voは低音グロウルからハイトーンや豚声まで幅広く使いこなしていてとても良い。PVはグロ注意。


#3. Psychosilencer
ほどよい疾走感に、ギターのザクザクしたリフとうねりのある曲。

#4. Forgive Me Father
ブラダリのようなハイトーングロウルや豚グロウルを駆使した疾走ブルデスナンバー。何故か中盤で犬の泣き声のようなサウンドが聞えてきてちょっと心が痛い。


#5. Leatherface
ファスト~ミドルテンポに展開する曲。中盤ではギターのリフのみのイントロ、終盤のゲロのようなサウンドが最高。

#6. Der Doppelgaenger ★
テクニカルなリフのミドル/ファストテンポの曲。ラストの畳み掛けが最高。

#7. Necrobreed ★
1分半ほどの疾走感抜群のデスグラコアナンバー。ファストなリフにノって「ネ・クロ・ブヒイイィィィィ!!」と豚グロウルするとこが最高。

#8. Monsters Make Monsters ★
序盤ゴリゴリのブルデス/グラインドコアナンバーかと思いきや中盤で急にピアノの演奏が入りーの、かっちょいいギターソロが入りーので序盤の続きに戻るという面白い展開の曲。

#9. Cum With Disgust ★
ハードコア・パンクのようなノリノリの快速テンポで気持ちいい。いかにもモッシュで盛り上がりそうな1曲。

#10. Versipellis
ザクザクした切れ味あるリフとドコドコ突き進むようなドラムがぐちゃぐちゃ入り混じった感じが最高。


#11. Reeks Of Darkened Zoopsia ★
疾走しまくりのファストグラコアナンバー。サビのコーラスが盛り上がりそう。

#12. Mass Grave
ラストに相応しいかどうか分からないけど、哀愁あるメロディーで締め。

めっちゃかっけー!!最高のアルバムです。こんな良いバンドをなんでいままで知らなかったんだろうと後悔すると共に自分を恥じています。サウンドといいヴォーカルの声質といいAbortedにそっくりで、かなり自分好み、ライブも観たいけど過去作をまず遡らないと。今年のランキング上位に入るのは間違いなし!!

【オススメ度:★★★★★