2017年2月19日日曜日

Battle Beast / Bringer Of Pain (2017) 【感想】


  1. Straight To The Heart
  2. Bringer Of Pain
  3. King For A Day
  4. Beyond The Burning Skies
  5. Familiar Hell
  6. Lost In Wars (feat. Tomi Joutsen)
  7. Bastard Son Of Odin
  8. We Will Fight
  9. Dancing With The Beast
  10. Far From Heaven

フィンランドのHeavy/Power Metalバンド''BATTLE BEAST''の4thアルバム「Bringer Of Pain」の感想。Battle Beastといえば、女性でありながらパワフルで渋い歌声とそれに見合ったメタルらしい厳つい外見が特徴のNoora Louhimo(Vo)。ライブにも一度行きましたがすごい声量とド派手な外見。パフォーマンスも素晴らしかったです。
前作「Unholy Savior」がBattle Beastの中で最高傑作だと思ってたので今作も勿論かなり期待。ですが先行公開された曲が思ってたのと違ったので最高傑作更新はないなと確信。ハードルを落としてから聴き始めました。(★マークはおすすめ曲)

#1. Straight To The Heart
最後までミドルテンポな曲。1曲目だし勢いのある曲を持ってくるかと思ったら違ったので少し拍子抜け。

#2. Bringer Of Pain ★
オルタナティブなリフとNooraのパワフルな歌声が映える、これぞヘヴィメタルといった曲。コーラスもいいし、後半のキーボードとギターソロもとてもかっこいいです。

#3. King For A Day ★
先行で公開されたPVにもなった曲。メタルというよりハードロック調の落ち着いた曲。良い曲だしクールダウンには持ってこい。


#4. Beyond The Burning Skies ★
バックで奏でるピアノがバラードっぽさを醸し出していてすごい良い曲。Nooraのパワフルじゃない女性らしい美声も聴ける。パワフル&バラード!

#5. Familiar Hell ★
これもミドルテンポな曲。これもどちらかというとハードロックを思わせる曲で、サビがなかなかにさっぱりしてる。


#6. Lost In Wars (feat. Tomi Joutsen)
同郷AmorphisのTomi Joutsen(Vo)がゲスト参加。ミドル/スローテンポな曲で、所々で怪しいTomiの語りのような歌が入ってくる。

#7. Bastard Son Of Odin ★
ちょっと物足りなさはあるけど今作のパワーソング。

#8. We Will Fight
バッキングが気持ちいいい全体的にゆったりした曲。

#9. Dancing With The Beast
イントロでスーパードンキーコング2のとげとげタルめいろのBGMにちょっと似てると思ったのは自分だけではないはず。Nooraの優しい美声とキーボードサウンドがメインのバラードっぽい曲。確かに獣が戦いを放棄してダンスしてはるわ。

#10. Far From Heaven
こちらもバラード曲。Nooraさんがこれでもかと、きれいな美声で気持ちよさそうに歌ってます。メタルじゃない。

前作からメタル要素が半減で、アルバム全体を通して大人しいく、バラード要素が多いのが残念すぎる。Battle Beastなのに全然BeastがBattleしてないです。もっとNooraの野獣のような歌声とファストテンポとかっちょいいギターソロのぐっちゃぐちゃな絡みを聴きたかったです。

【オススメ度:★★★★

Acranius / Reign Of Terror (2017) 【感想】


  1. Born A King
  2. Kingmaker
  3. Return To Violence
  4. Outlaw
  5. Built On Tradition
  6. The True Reign
  7. Warpath
  8. Battle Scars
  9. The Executioner
  10. Died A Liar

ドイツのBrutal Death Metal/Deathcoreバンド''ACRANIUS''の3rdアルバム「Reign Of Terror」。ジャケットはTheブルデスって感じで良いですね。ブルデスの何が大事かってまずジャケットですよね。如何にグロテスクで邪悪でおどろおどろしいか、そこに惹き付けられる。1stアルバム「When Mutation Becomes Homicidal」はドラムがポコポコしてて軽い印象を受けたけど、ほどよいブレイクダウンで1曲1曲が単純にかっこよくて良かった。2ndアルバム「Dishonor」は1stよりサウンドがヘヴィにはなったけど全体的にありきたりで退屈でした。が今作はどうなるか。(★マークはおすすめ曲)

#1. Born A King
イントロも兼ねた抑揚のないミドルテンポで行進する短い曲。

#2. Kingmaker ★
これも抑揚抑えめのミドルテンポな曲だけど、中盤~終盤に聴けるブレイクダウンがたまらない。PVにもなってた。


#3. Return To Violence ★
一見疾走ナンバーかと思いきや、暗い単調なリフでザクザクと突き進むような曲。

#4. Outlaw
ミドル~スローテンポで徐々にペースダウンしていくが、後半のベースからのブレイクダウンがたまらん。

#5. Built On Tradition ★
ファスト~ミドルテンポで今作で一番好きな曲。小刻みなブレイクダウンが聴いていて気持ちいい。

#6. The True Reign
ひたすらに邪悪で重々しいメロディをかましてくる単調な曲。

#7. Warpath
単調でグルーヴィーな曲。後半に#5と似たような小刻みなブレイクダウンが。

#8. Battle Scars ★
ツーバスリズムで疾走からのブレイクダウンを混ぜつつのグルーヴ&テクニカルな展開がいい。

#9. The Executioner
グルーヴィーなメロディと聞き飽きたミドルなテンポ。後半はブレイクダウン頼り。

#10. Died A Liar
テンポいいけども単調なバッキングとリフ。しかし後半のちょっとメロディックなサビが効いてる。

こもり気味だった1st、2ndと比べて今作は断然音が良い。細かい表現がよく伝わる。前作よりかは好きだけども、ブレイクダウン頼りなところが多いので出来としてはやっぱり1stの方が良いかな。全体的に単調なとこも目立つのでもっとテクニカルな曲展開を期待したい。

【オススメ度:★★★☆

2017年2月12日日曜日

世界のメタル系フェスまとめ【北アメリカ編】

世界中のHR&HM系フェスをメジャーなものからマイナーなものまで、国ごとに紹介アンド自分が行ってみたいやつを参考用にまとめてみます。間違いがあったら指摘してください。




アメリカ USA
・70,000 TONS OF METAL
毎年1月もしくわ2月に行われ、豪華客船で船旅を満喫しつつライブが観れるという五日間の船旅+四日間開催のクルージング・メタルフェス。マイアミ発着で、途中ハイチのラバディで停船する。出演アーティストも船内に宿泊しているので船内で会えたり、同じバンドのライブを複数回見ることもできる。船酔いが心配か。


・WELCOME TO ROCKVILLE
毎年4月にフロリダ州のMetropolitan Parkで二日間開催されるロック&メタルフェス。ロックバンドの方が多い。


・CAROLINA REBELLION
毎年5月にノースカロライナ州で二日間開催されるロック&メタルフェス。ラインナップ的にはラウパに近い。


・Maryland Deathfest
毎年5月にメリーランド州で四日間開催されるデスメタル主体のフェス。


・ROCK USA Festival
毎年7月にウィスコンシン州のFord Festival Parkで3~4日間開催されるロック&メタルフェス。


・ProgPower USA
毎年9月にジョージア州アトランタで3~4日間開催されるプログレ/パワーメタルバンド主体のフェス。


カナダ Canada
・AMNESIA ROCKFEST
毎年6月にケベック州モンテベロで開催されるロック&メタルフェス。メタルバンドは少なめ。


・HEAVY MONTREAL
毎年8月にケベック州モントリオールで2~3日間開催されるメタルに焦点を当てたフェス。カナダ版ラウパ。


メキシコ Mexico
・HELL & HEAVEN METAL FEST
開催月は年によってばらばらで、開催しない年もある。1日だけの開催にしてはかなり多くのバンドが出演する。


・FORCE METAL FEST
開催月ばらばらの1日だけのフェス。

世界のメタル系フェスまとめ【アジア編】

世界中のHR&HM系フェスをメジャーなものからマイナーなものまで、国ごとに紹介アンド自分の参考用にまとめてみます。間違いがあったら指摘してください。
とりあえず1発目は日本から。



日本 Japan
・LOUD PARK
日本の定番大規模メタルフェス、通称ラウパ。自分が初めて行ったフェスもラウパ(神戸開催のやつ)。2006年から毎年開催中で、10月の土日の二日間行う。様々なジャンルの大御所有名バンドから若手バンドまで出演。しかし毎年「あきらかにメタルじゃない枠」があり、アイドルやらV系バンド等々、メタルと関係ないアーティストが出演したりして毎年不評を買うようなことをする。でもメタラーはなんやかんやで毎年行っちゃう。

・THRASH DOMINATION
名前の通りスラッシュメタルの中規模フェス、通称スラドミ。2004年から開催しており、開催時期は1月や3月や9月だったり疎ら。中堅~ベテランのスラッシュメタルバンドが出演する。

・LOUD & METAL ATTACK
メタル大国フィンランドのバンドのみの小規模フェス、通称フィンフェス。2005年から開催。フィンランド大好きメタラーが集まるマニア向け。

・LOUD & METAL MANIA
これも主にフィンランドのバンドが出演する小規模フェス。MANIAとついてるからにはATTACKよりさらにマニア向けなのかも知れないけど、あまり違いはない。

・JAPANESE ASSAULT FEST
さまざまなジャンル/国の若手~中堅バンドが観れる小規模フェス。半分ほどは日本のバンドが占める。

・OZZFEST JAPAN
名前の通りOzzy Osbourneヘッドの二日間開催の大規模フェス。海外メタルバンド勢と国内ロックバンド勢が半々くらいで出演。メタルフェスではなくロックフェスと謳っているので、ラウドキッズとメタルヘッズがあいまみえてなかなかカオス。

・KNOTFEST JAPAN
名前の通りSlipknotがヘッドの二日間開催のフェス。OZZFESTと以下同文。

・SUMMER SONIC & FUJI ROCK FESTIVAL
メタルバンドが出演することがあるので、とりあえず載っけとく。


フィリピン Philippines
・PULP Summer Slam
毎年4月にケソンで1日だけ開催されるメタルフェス。様々なジャンルのバンドが出演。


インドネシア Indonesia
・Hammersonic Metal Festival
毎年主に4月にジャカルタで1日だけ開催されるメタルフェス(2017年は5月の模様)。様々なジャンルのバンドが出演。

2017年2月7日火曜日

おすすめメタルアルバム 10選 【2017年1月編】

今年の1月あたりに発売されたメタルアルバムで良かったものを10枚ご紹介。12月末に発売されたやつも何枚か入っちゃってるけど。デスコア系が3枚入ってて意外。




1. AcraniusReign Of Terror
(Germany, Brutal Death Metal/Deathcore)
個人的待望の3rdアルバム。1st,2ndアルバムとも高品質なブルデス&デスコアの凶悪ハイブリッドサウンドを聴かせてくれたAcranius。今作も強烈なジャケットと下水道グロウルが素晴らしい。1st,2ndよりもギターサウンドが鮮明になってるのもグッド。



2. Aversions CrownXenocide
(Australia, Technical Deathcore)
3rdアルバム。テクニカルな曲展開と、ヴォーカルのハイトーンなシャウトやグロウルの使い分けがマッチしていて全体的にクオリティが高い。おすすめデスコアバンドです。



3. Bugs Live In My BedBugs Live In My Bed
(Ukraine, Deathcore)
1stアルバム。ヴォーカルは男だけどメンバー5人のうち女性が2人、デスコアではかなり珍しいんじゃないかな。ファストテンポからのブレイクダウンでベタなのも押さえつつテクニカルなギターテクを入れてきたり、クリーンボイスやラップも混ざってたりとチャラい場面もあり若手バンドらしさが垣間見えます。なかなかポテンシャルは高いと思うので今後が楽しみ。



4. Dark Rites / Dark Rites
(UK/USA/Sweden, Melodic Death Metal)
1stアルバム。The DuskfallやNightrageのような正統派メロデスバンド。アルバム前半は退屈だったけど後半の盛り返しはなかなか良かったので今後に期待できるバンド。



5. Firewind / Immortals
(Greece, Heavy/Power Metal)
5年振りの8thアルバム。FirewindといえばGus Gとその仲間達っていう認識。Ozzyのギタリストになって出世してしまったからね。今作もGus Gのギターは聴き応え満点。ギターソロは勿論、随所随所で存在感をアピってきます。ヴォーカルのパワーメタルらしい歌いっぷりも気持ちいい。



6. Grave Digger / Healed By Metal
(Germany, Heavy/Power Metal)
ドイツの大御所バンドの18thアルバム。毎作良質なザ・ヘヴィメタルアルバムをコンスタントにリリースしてくださるGrave Digger。「おすすめのヘヴィメタルは何か」と聴かれれば自分はまずGrave Diggerを推す、それくらいお手本であり、はずれ作のないバンド。勿論今作も良い出来。はやくライブが観たいな。



7. Hour Of PenanceCast The First Stone
(Italy, Technical/Brutal Death Metal)
7thアルバム。テクニカル要素の方が強めなデスメタル。篭り気味なグロウルが以外と好き。目立った曲はないけど小粒揃いといった感じ。Sedition超えはしないけど前作よりは好きかな。



8. Kreator / Gods Of Violence
(Germany, Thrash Metal)
ベテランスラッシュメタルバンドの14thアルバム。今月一番期待していたアルバム。もう一つ期待してたMorsの新譜は残念だったからこっちでストレス発散しまくりです。個人的には前作より良い出来。全編通して邪悪で勇ましいメロディックスラッシュナンバーのオンパレード。
断トツで今月1番のおすすめ!個別でレビューも書いてます



9. White Raven / In The Forest
(Spain, Folk/Melodic Death Metal)
1stアルバム。民族系フォーク楽器とメロデスの融合、まさにEluveitieです。というかサウンドがEluveitieそっくり。Eluveitieに比べるとまだうまく調和されてなくて荒さが目立つけど、先が楽しみなバンド。チェックしておいて損はないかと。



10. АрктидА / Долг И Право
(Russia, Power Metal)
今月のロシア枠、一番好きなロシアのバンドАрктидА(Arktida)の4曲ほど収録してるEPアルバム。ちょうどいいクサみと癖になるメロディ・リフ・テンポが最高。フルアルバム期待してます。

2017年2月2日木曜日

Borknagar / Winter Thrice (2016) 【感想】


  1. The Rhymes Of The Mountain
  2. Winter Thrice
  3. Cold Runs The River
  4. Panorama
  5. When Chaos Calls
  6. Erodent
  7. Noctilucent
  8. Terminus

ノルウェーのProgressive Black/Viking/Folk Metalバンド''BORKNAGAR''の10thアルバム「Winter Thrice」。Voが3人体制で、2人がクリーン、1人がグロウル担当。前作の「Urd」でこのバンドを知ったばかりで過去作は全く聴いてませんが、このアルバムほんと素晴らしいので紹介。2016年のランキング動画では2位にしました。
冬の北海道に旅行に行った時に聴きまくってたせいで、「Winter Thrice」聴く度に冬の北海道の情景が浮かんでくる、それくらい洗脳力というか影響あるアルバム。
メンバーにICS Vortexという、元Dimmu BorgirでBa/Clean Vo担当だった人がいるので、ICS Vortexの高く棘のある歌声にも注目です。

#1. The Rhymes Of The Mountain
クリーンボイスでゆったり歌い上げるかと思いきや、グロウルで疾走したりと緩急が楽しめつつも自然の猛威を感じさせる曲。6分40秒ほどのまあまあ尺のある曲ですが、全く退屈させない。むしろあっという間。リリックビデオも。


#2. Winter Thrice
#1同様緩急ある曲。この曲の聴き所はクリーンパート。ゲスト参加している元Borknagarメンバーであり、Ulverの唯一のオリジナルメンバーKristoffer Ryggのクリーンの歌声が素晴らしい。PVになるのも納得。


#3. Cold Runs The River
サビの、Lars Nedland(Key/Vo)のクリーンパートとVintersorg(Vo)のグロウルのオルタネイトな展開がいい。アルバムの中で一番好きな曲。

#4. Panorama
終始クリーンでグロウルパートのない曲。全体的に落ち着いたテンポで、キーボードのソロメロディが印象的で頭に残る。

#5. When Chaos Calls
哀愁あるメロディに乗ってドラムがドゴドゴと疾走したり、泣きメロを聴かす落ち着いたギターソロがあったり、ICS Vortexの高い歌声などバラエティ豊かな展開を魅せる7分ほどの曲。複数の曲が繋がったようなとても神秘的な曲。

#6. Erodent
これも神秘的な1曲。落ち着いたバラードかと思いきや、グロウルで捲し立てたり、優しいアコースティックなサウンドに着地したり、もう曲の流れが読めない、すごい。

#7. Noctilucent
宇宙を想起させるキーボードのサウンドが特徴。グロウルパートなしのバラード曲。

#8. Terminus
この曲にもKristoffer Ryggがゲスト参加。開幕から高い域のシャウトと共にツーバスが疾走し幻想的。

3人のヴォーカルの歌声を楽しめるうえ、自然や宇宙を想起させる神秘的なサウンド・曲構成どれも素晴らしい、完璧なアルバムだと思います。根本的にはブラックメタルバンドだけど、癒し系ブラックと言うかブラック要素は薄いので聴きやすい。「Urd」ではそこまでハマんなかったけど、この作品で完全にファンになりました。早く日本に来てくれ!

【オススメ度:★★★★★

2017年2月1日水曜日

Kreator / Gods Of Violence (2017) 【感想】



  1. Apocalypticon
  2. World War Now
  3. Satan Is Real
  4. Totalitarian Terror
  5. Gods Of Violence
  6. Army Of Storms
  7. Hail To The Hordes
  8. Lion With Eagle Wings
  9. Fallen Brother
  10. Side By Side
  11. Death Becomes My Light

ドイツのベテランThrash Metalバンド''KREATOR''の5年振り14thアルバム「Gods Of Violence」の感想。前作「Phantom Antichrist」から5年も待たせすぎだろ・・・。今月のアルバムで一番楽しみにしてたKreatorの新譜、これで出来悪かった激おこだけど、Kreatorはどのアルバムも快作なのでそこは心配してません。(★マークはおすすめ曲)

#1. Apocalypticon
#2へ続く妖しくも壮大でかっこいいイントロ。Kreatorはイントロでも楽しませてくれるから好き。

#2. World War Now ★
冒頭の曲にぴったりなメロディアスな疾走ナンバー。メロデスにも通ずる激しいリフと、Cメロの哀愁あるメロディからの間奏のギターソロがとにかくかっこいい。

#3. Satan Is Real ★
落ち着いたミドルテンポナンバー。「セィータン,イズリィィァル!!(悪魔は実在するぞ!!)」とねっとり訴えかけてくる1曲。PVにもなっており、あのKreatorのマスコット?的な悪魔も登場。


#4. Totalitarian Terror 
こちらもメロディアスな内容で終始一貫して疾走しまくってるけど、どこかで聴いたようなリフで正直マンネリ感がある。PVにもなるような曲みたいだけど、自分はあまりリピしてない。


#5. Gods Of Violence ★
アルバムのタイトルにもなった曲。タイトルトラックなだけあって素晴らしい疾走感と高揚感があり、ライブで拳を突き上げたりコーラスできそうなヶ所がいくつもあって盛り上がること間違いなし。早くWackenで観たいですわ。PVもあり。


#6. Army Of Storms ★
ミドル/ファストテンポな曲。Bメロと間奏のメロディックな展開と、それを取り囲む堅実なスラッシュメタルらしいテンポ・展開がバランス良い曲。

#7. Hail To The Hordes ★
個人的にアルバムの中で一番メロディアスな曲だと思ってます。どのパートもメロディックで、サビに関してはクサさを感じるくらいだけど、ノリやすい良曲。最後のサビでは「Hail!!」と叫びながら拳を突き上げてライブで盛り上がりそう。結構好きな曲です。

#8. Lion With Eagle Wings ★
高いキーのギター&キーボードサウンドで優しいイントロで始まったのでバラードかと思いきや、やはりこれもメロディアスな疾走曲。Aメロ~Bメロを経てサビ~間奏まで気持ちのいい流れで疾走する良曲。最後の締めのキーボードがいい味出してる。

#9. Fallen Brother ★
ハードロック調の刻み良い一定のリズムのドラムが効いたミドルテンポな1曲。PVにもなってるし、サビも単純で歌いやすいのでライブで演奏する曲となるのか。

#10. Side By Side ★
冒頭のMille Petrozza(Vo)のシャウトがかっこいい。ミドル/ファストテンポで、サビが「サイ!バイ!サイ!(Side! By! Side!)」と単純で分かりやすい。間奏がバラード調になるのがちょっと意外だった。

#11. Death Becomes My Light
7分半ある長尺曲。優しい音色のギターと語り調の歌声のイントロで始まる。とにかく全体的にメロい曲。ギターソロに特に面白みもなく、7分もあるので正直だるい。アウトロは優しいタッチのギターソロで締め。

確かにこれはメロデス好きやデスラッシュ好きにもお勧めできる出来。前作より音も内容もヘヴィで素晴らしいので個人的には前作よりちょっとだけ好きです。ライブで盛り上がりそうな曲もたくさんあったしマジで早くライブが観たい!!
この出来でもっとコンスタントにアルバムリリースしてくれたらさらに良いんだけど・・・まぁ5年も待った甲斐があったと言い切れる内容でした。
Metallicaの新譜なんて8年待ってあの程度の・・・

【オススメ度:★★★★★

Sabaton / The Last Stand (2016) 【感想】

CDレビューちょっとだけやってすぐ止めてしまったけど、最近またしたくなってきたので再開。自分の好きなものだけレビューというか感想を書いていこうかなと思います。ということでレビュー1発目は、去年一番リピしたSabatonのアルバムから。



  1. Sparta
  2. Last Dying Breath
  3. Blood Of Bannockburn
  4. Diary Of An Unknown Soldier
  5. The Lost Battalion
  6. Rorke's Drift
  7. The Last Stand
  8. Hill 3234
  9. Shiroyama
  10. Winged Hussars
  11. The Last Battle
  12. Camouflage (Bonus Track)
  13. All Guns Blazing (Bonus Track)
  14. Burn In Hell (Bonus Track)

スウェーデンの大人気Power Metalバンド''SABATON''の8thアルバム「The Last Stand」。ヨーロッパではでかいフェスのトリを務めるくらい超人気で、母国スウェーデンでは自身の名を冠したフェス「Sabaton Open Air」が毎年開催されているほど。日本でも2015年のラウドパークで初来日を果たし知名度が一気に上がりました。
そんなSabatonの待望の新譜、楽しみじゃないわけがなかった。今作ではどの曲も世界各国の内戦や戦争をテーマにしており、そこも楽しみどころ。このアルバムをリリース後にThobbe Englund(Gt)が脱退しているのでThobbeが関わる最後の作品となります。Thobbeは脱退後、自身のバンドThobbe Englundでのみ活動。後任はReinXeedのTommy Johansson。ちょっと太ってるのが気になる・・・
「The Last Stand」では公式のPVが1曲もない代わりにファンが各曲に合わせて作ったミュージックビデオがあるのでそっちも一緒に紹介。(★マークはおすすめ曲)
2018.04.13追記、「The Last Stand」の公式PVができたみたいなので訂正と差し替え。

#1. Sparta ★
スパルタ軍のテルモピュライの戦いことを歌った曲。今回のアルバムで一番男臭く暑苦しい、もしかしたらSabatonの曲の中で一番男臭いかも。「ウッ!ハッ!」という掛け声がたくましいスパルタ軍を想起させます。曲構成が単純でダイナミックな曲なので、導入曲にぴったり。公式リリックビデオにもなってます。


#2. Last Dying Breath ★
第1次世界大戦、セルビアの首都ベオグラードでの戦いの曲。このアルバムの中ではあまりリピしてない曲。哀愁を誘うキーボードとギターのソロが良い感じ。悪い曲ではないんだけど、聴き所としてはそれくらいか。


#3. Blood Of Bannockburn ★
バノックバーンの戦いを題材とした曲。初めて聴いた時、バグパイプのイントロでこの曲にはドハマりでした。Bメロのバグパイプによるフォークチックな演出と、キーボードとギターのきれいな絡み合いが素晴らしい大好きな曲です。公式のリリックビデオも。


#4. Diary Of An Unknown Soldier
語りのあるイントロ。

#5. The Lost Battalion ★
第一次世界大戦を題材とした曲。邦題「ファイブ・デイズ・ウォー(The Lost Battalion)」として映画にもなっています。力強いリズムと共に、Joakim Brodén(Vo)も負けじと力強く歌い上げる勇ましい歌メロ曲。


#6. Rorke's Drift ★
ズールー戦争のローク砦の戦いを題材とした曲。エッジの効いたリフとBメロが大好きで、闘志を奮い立たせられる勇ましい曲。結構リピートしてます。


#7. The Last Stand ★
1527年、ローマ略奪戦におけるスイス傭兵たちのことを歌った曲。後半につれて盛り上がる壮大なサビと、未来への希望を感じさせるようなメロディが素晴らしい。アルバムの中で1番好きな曲です。


#8. Hill 3234
アフガニスタン紛争の3234高地での戦いの曲。コーラスの効いたCメロと、短いけど間奏のギターソロが好き。もっと熱くて激しいソロ演奏が聴きたいところ。


#9. Shiroyama ★
西郷隆盛による日本最後の内戦、西南戦争を題材とした曲。2015年に初来日して日本に興味を持ち、曲を作ったみたいです。全体的にキーボードが映えるキャッチーな歌メロ曲。ライブでも定番の曲のようなので嬉しい。


#10. Winged Hussars ★
ポーランド有翼重騎兵隊の歌。メリハリのあるキーボードのメロディと、低いバックコーラスで厚みと一体感を感じさせるマイペースでゆったりした曲。


#11. The Last Battle
第2次世界大戦、オーストリアはイッター城の戦いを題材とした曲。サビのテンポいいリズムが好きだけど、全体的に退屈でギターソロも特に面白みがないのであまりリピートしてない。

#12. Camouflage (Bonus Track) ★
Stan Ridgewayのカヴァー。原曲は5分ほどの曲だが、Sabatonらしくパワフルにかつコンパクトに3分52秒に収めている良カヴァー。

#13. All Guns Blazing
Judas Priestのカヴァー。Rob Halford(Vo)とJoakim Brodén(Vo)が入り混じれて歌ってる。カヴァーなんだしJoakimだけでよかったのでは。

#14. Burn In Hell
Twisted Sisterのカヴァー。全体的に音程低めでまさにメタル風にカヴァーしましたって感じ。

全体的にキーボード主体でメロディアスかつキャッチーで聴きやすく、どの曲もレベルが高いです。残念ながらメンバーにキーボード担当がいないのでライブでは音源で聴くことになる。エクストリーム系が好きな自分からすると、ゴリゴリな疾走パワフルナンバーが1曲は欲しかったところ。早くThe Last Tourで日本に来日してくれ!

【オススメ度:★★★★★